海でのアーシングが体によ、ということはよく言われます。
少し丁寧に考えてみましょう。
海とアーシング
海自体が大地と接続しているため、海水浴は0Vの大地の中に体全体が埋もれるような状態となるため、全身の隅々までアーシングが行えることで、即効性のある効果効能も見込めます(個人の心身状況により個体差があります)。
人の羊水や、海水と同じミネラルバランスに人間の体は対応しているとされます。
出典:桜井弘、廣村信 、現代化学、No.360、2001(引用)
生命が海から誕生したとする仮説の一つの根拠としてヒトの血漿と海水の元素の元素組成が似ていることが言われています。
人間の海との親和性の高さは部分的には確かにそうです。
海が最強のアーシングと言われる所以でしょう。
しかし海が最適な住環境ではありません。
真水と生きる人間
お風呂に塩を入れて塩分を与えれば、アーシング効果が得られる、と考えてしまうこともあるでしょう。しかし海の水を引いてきても、またお風呂の水を海と同じ塩分濃度にしても、その浴槽が地面と絶縁されていては、海のようなアーシングの効能は起こり得ません。
入浴の効能は暖かい湯に浸かることで水圧で心臓が押し上げられ血流が良くなる、という水浴の効能と、適度な温度で副交感神経が働き(熱い湯の場合交感神経を刺激し活動的にできる=朝は熱く、寝る前はぬるい湯がいい)リラックスできる等の温水浴の効用と、海でのアーシングという海水浴の効用とはそれぞれ別の効能として分けて学習してみてください。
通例入浴して人生を過ごしてきた人にとって、お風呂が精神的なリラックスタイム、リセットタイムになっている方もありましょう。そこには心理的スイッチ(トリガー)も作用していると考えるべきです。
海水が最強なら、人間は海の上に住めば良いのではないか、と考えるかもしれませんが、人間の体自体が、もはや長時間も水中にいられるようにはできていない身体にすでに進化しています。
人類は海から陸への生活を選び、真水で生きる体を持つに至りました。
海と人体の親和性は絶妙なバランスで付き合うべき距離にあると言えます。
アーシングの次の段階へ
結果として海岸や、波打ち際でのアーシングが現代では最適と言えます。
それでも生態系の変化による生物の存在やガラスの破片、足元でだけでなく、時間帯によっては暴漢などにまで気をつけなければならない時代です。
また砂風呂の代替手段においても脱水症状や、呼吸困難による心臓や肺への負担なども考えられます。
また海水を傷口につけると治りが早くなる、と考えている人もおられるかもしれません。これは完全に安全で正確とは言えない表現です。海水にはある程度の抗菌作用がありますが、海水にも雑菌はいます。汚れた海水の場所や汚れる時期もあります。治療に積極的に海水を用いる必要はないと考えます(これも子供の頃からその海で泳いでいた、といった状況においては治ってしまうトリガーが働く場合もあります=その水が合う、土地の水が合う、には根拠があります=水と体調についての論文)。
昔過ごした海の近くに成人後もお住まいの方であれば、地上で海風にあたりながらストレスや過労、危険の少ない、かつどんな季節でも、どんな年齢の方でもできる海岸アーシングからご自身に合ったアーシング健康法(アーシング2.0へ!!)を見つけて頂ければ、と思います。