「自分は静電気体質なんだ」と思っている方はいませんか?
小さな思い込みから、電気に過敏になるのを放置していませんか?
電気に敏感になっているのは、ひょっとしてあなたが好んで着ている服の素材に関係があるのかもしれません。人体の表面は基本的にはマイナスに帯電します。
プラスに帯電しやすい素材の服を着ると、服の中の電子が人体表面に奪われ衣服がプラスに帯電しやすくなります。
マイナスに帯電しやすい素材の服を着ると、摩擦によって電子が服に移動して、衣服がマイナスに帯電しやすくなります。
木綿のような自然素材のものを少し取り入れてみるだけでも、帯電の程度を抑えられるかもしれません。
もちろんアーシングをこまめに行なって、静電気を除去いただくこともおすすめですが、ちょっとした帯電の仕組みを把握して対策を講じていただくこともその助けになるかと思います。
また肌が乾燥すると電気を帯びやすくなります。
この時も「自分は乾燥肌だ」と思うかもしれません。しかしこれも生活慣習が関わっていることがあります。
環境要因
- 暖房機器を過剰に使っていると。室内の湿度が下がり、乾燥肌を引き起こす原因になります。
- 生活環境において強風が吹く土地柄/寒冷な環境を放置している場合では皮膚表面の水分が奪われ皮脂の分泌を減少させ、肌の乾燥を招きます。
スキンケアの習慣
- 頻繁に洗顔やシャワーを行うと、天然の皮脂が失われ、保湿機能が低下します。熱いお湯の使用も乾燥を加速させます。
- 強力な洗浄剤やアルコールを含む化粧品は、皮脂を取り除きすぎて肌の乾燥を引き起こすことがあります。
- 洗顔や入浴後に自然乾燥のままにする慣習で肌のバリア機能が弱まっていると、水分が失われやすくなります。
年齢
- 加齢によって急に、皮膚の水分保持能力が低下し、急に乾燥肌質になる方もいます。
体内の健康状態や疾患
- 甲状腺ホルモンの分泌低下が、皮膚の水分保持力や皮脂の分泌を低下させる場合があります。
- ビタミンA、ビタミンE、必須脂肪酸、水分補給などが不足すると、皮膚の健康が損なわれ、乾燥肌になることがあります。カフェインの過剰摂取も脱水を促し乾燥を促進します。
- 妊娠を契機にホルモンバランスが変化し、皮脂の分泌が減少し、肌が乾燥しやすくなることがあります。女性の更年期にはエストロゲンの減少が乾燥肌を引き起こす一因になります。
外的な刺激
- 長時間日光を浴びる環境での労働も皮膚の水分が蒸発しやすくなり、乾燥を引き起こします。紫外線によって皮膚のコラーゲンもダメージを受けるため、保湿機能がさらに低下します。
- 職場や日常生活で洗剤や溶剤などの刺激の強い化学薬品に触れる慣習が続くと、皮膚が乾燥することがあります。
といった、その人自身の生活環境、疲労やストレスなどによる体質弱体による乾燥も結果的に静電気を起こしやすい乾燥を引き起こします。極端にコーヒーを飲んでいたり、寒がりで暖房を複数使っていたり、自分を守る行動が体に静電気を帯びやすい体質にしているかもしれません。
体表面のわずかな静電気が即座に体への影響を及ぼすわけではありませんが、それがつもりと持っていくと、疲労時やストレスなどの寝不足や過労によって、体内の小さな炎症が治りにくくなり、それと乾燥が酸化を促進し、思わぬ体調不良にならないとは言えません。
またまれに、遺伝的体質によって乾燥しやす体質の方もおられますので、全てが環境要因であるわけでも、体質要因であることもすぐには断定できません。
過度な静電気はタッチセンサーに反応しなかったり、家電機器を壊してしまう場合もあります。
服の好みをはじめ、環境、ライフスタイル、労働負担に応じて、肌の乾燥についてそれぞれの対策を無理なく施していただくことで、電気に敏感だと思ったご自身の体の改善が図れるかもしれません。