▶One-year follow-up of thyroid status in rats exposed to 2.45 Ghz radiofrequency radiation during the prenatal period(2025)― 2.45GHzの電磁波と甲状腺異常の関係
出生前に2.45GHzの高周波放射線に曝露されたラットの甲状腺状態の1年間の追跡調査
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15368378.2025.2577318
妊娠中のラットが2.45GHzの無線周波放射(Wi-Fiなどと同じ帯域)に曝露された場合、その子どもにどのような影響が残るかを調べました。母ラットは妊娠期間中、24時間連続で2.45GHzの放射を受けました(全身吸収率:最大25mW/kg)。生まれた子どもはその後は曝露されず、生後1年で甲状腺を調べたところ、細胞の変性や線維化、DNA損傷の兆候が確認されました。この研究は、出生前の高強度かつ長時間の無線周波曝露が、成長後も甲状腺組織に影響を残す可能性を示唆しています。ただし、今回の条件は人の日常条件曝露よりもはるかに強く、実験室内で再現された“極端なケース”に相当します。幼少期といった発達段階での環境曝露を慎重に考える必要性を示すものであり、今後の長期的な研究が求められています。

