アーシングについての質問(電子レンジ)について

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Q.電子レンジはこれほど皆が危険だと言っているのに、なぜしっかりとした対策がなされないのでしょう。

A.まずは落ち着いて下記をお読みください。現状下記のように十分な対策がしてあります。ただし20年も同じレンジを使っている、というのなら、電力消費が増えている可能性もあるので、買い替えをご検討されても良いかもしれません。

 

電子レンジという存在は、この社会に生まれたその日から、大いなる懸念を背負う運命にあったように感じます。

軍事技術として作られた、と揶揄されたりしますが、真実は少し違います。
軍事用レーダー装置用のマグネトロンを用いたレーダ―設計を担当していたレイセオン社のパーシー・スペンサー氏が実験中チョコートバーが温かくなっていることに気がつき、マイクロ波が食品を温めることを発見したことから電子レンジは発明されました。発明者は軍ではなく、スペンサー氏が所属していたレイセオンです(現在は特許切れ)。

マイクロ波が危険であれば、ずっと電子レンジのそばでマイクロ波を浴びていた(現代のマイクロ波ほど強いものではなかったようですが)スペンサー氏が病になり、早世していることを誰でもイメージしますが、彼は戦中戦後の大変な時代において健康で76歳まで生きました(1970年没)(アメリカが平均寿命70歳を超えたのは1970年になってから)。

なおマイクロ波は非電離放射線であり、遺伝子を傷つける威力をそもそも持ちません。

 

詳しくはこちらを。

https://www.todayifoundout.com/index.php/2011/08/the-microwave-oven-was-invented-by-accident-by-a-man-who-was-orphaned-and-never-finished-grammar-school/

スミソニアン博物館のページもご覧ください。

https://www.si.edu/newsdesk/snapshot/microwave-oven#:~:text=Percy%20Spencer%20developed%20and%20patented,weighing%20more%20than%20750%20pounds.

 

電子レンジでビタミンCやビタミンBが失われますが、短時間で加熱が終了するために焼く、煮る、といった調理の半分程度の栄養価の脱落で済むとされています。類似した内容は論文でも示されています。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0924224421006117

電子レンジ調理は絶望的に栄養価が落ちてしまう、というわけではないのでそこまで心配する必要はありません。

栄養価の脱落という点ではフライパンで焼いた方が、鍋で似た方が落ちます。

食品内部の分子を振動させ熱エネルギーに変えているだけですので、3分や5分での加熱では食品によからぬ影響はありません。

また同上記論文では電子レンジに対する人々のイメージが悪いことも示唆しています。そういう宿命にある機器なのですね。

 

また電磁波の周りで電磁波測定器をかざし「マイクロ波が測定されています」と主張する人もいますが、電子レンジもマイクロ波はドアが破損していない限り外に漏れません。検出されているのはパソコンなどと同様、使用電力が作る自然な電場でありマイクロ波自体ではありません。

そこで検出される磁場も周囲の家電の磁場や地球自体の磁場である可能性があります(通常地球自体が250-600mG=25-60μTほどあります)。

 

「電子レンジを使うとwifiのつながりが悪くなる、これは電磁波のマイクロ波がwifiに干渉しているからだ。電子レンジはやばい」という方もいます。

市販の電子レンジは漏れ電磁波の規格が決まっています。

https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/denjiha-q_a/ans03.html

<引用>

電子レンジでは、漏洩電波の電力密度に対して(中略)マグネトロンが動作している時の器体の表面から5cmのあらゆる箇所での漏洩電波の電力密度が、扉を閉めている状態で1mW/cm2、マグネトロンの発振停止装置が動作する直前の最大の位置まで扉を開いた状態で5mW/cm2に適合すること

 

つまり電子レンジの中から外に漏れ出す2.45GHzのマイクロ波は扉を閉めている状態で1mW/cm2=約61.4V/m以下になるように規制されています。電子レンジの中は数千V/mですが、箱の外に漏れるマイクロ波はwifi並み(約100V/m以下)に微量です。さらに3メートル離れたら一桁台の値しかありません。

しかしWifi機器は家中の電波を繊細に拾う高感度な機器であるため、同じような電場強度を持ち、同じ周波数の電子レンジの電磁波を正確に拾ってしまって、それがノイズとしてwifiの電波に乗り、受け取られたパソコンなどでの送受信の時にノイズになるわけです。

 

色々な数値や単位が状況を紛らわしくしていますが、現状、”市販の電子レンジ”がその近くで生活する人の健康に影響がある、とする研究はまだ発表されていません(今後出る可能性もありますが)。

巨大なタバコ産業でさえ物怖じせず健康被害に言及できる正義感を持った研究者が世界中にいます。

もし電子レンジに害があれば、我先にと発表し、世界中の科学者が再現実験を行うものと思われます。

 

また、電子レンジで溶けるプラスチックは確かに存在しますし、素材によっては耐熱素材でもごく微量に漏れ出ていないということを証明することができません。そうした容器には必ず表記もありますので、温める際に、電子レンジに入れていいかどうか、確認してください。また安全なガラスやセラミックの容器をマイレンジ用具として持っておいて移し替えられると良いと思います。

しかしながそのような微量レベルの化学物質の食品への移行は、常温でもその容器に食品が置かれた時点で食品に移る可能性はあります。それなら輸入物の規制基準の登記皿やタッパーで保存したり、プラスチックにいれられた食品にプラスチックが移る可能性は0とは誰も言い切れません。

熱する時は特に容器の耐熱の有無にはくれぐれもご留意ください。

 

この質問コーナーでも触れましたが、そうやって不安を感じたり、ストレスを感じると、電子レンジのそばで実際に違和感覚えたり、嫌悪感が芽生えたりします。そのストレスと不安は実際に体の中で逆に炎症を引き起こします(抗ストレス反応)。そしてその不安状態が慢性化すれば実際に病気にもなります(ゲートウェイ反射)。

気分が悪ければ電子レンジを家に置かない、という選択肢は、精神衛生上とても有効です。無理して使う必要などありません。ご自身の気持ちを優先してください。

 

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