アーシングと血糖の調節には、どのような関係があるのでしょうか。2011年にSokalらが発表した論文には、糖尿病患者12人を対象にした接地実験が含まれています。少人数・短期間の研究ですが、代謝の面からアーシングの可能性を考える手がかりになります。
どのような研究か
この論文は5つの実験を扱っています。本記事で取り上げるのは、血糖を調べた実験4です。
- 対象:論文で非インスリン依存性糖尿病と記載された患者12人。
- 比較:接地群6人と非接地群6人。
- 期間:接地群は72時間継続して接地。
- 評価:空腹時の血糖値。
著者らは接地群で空腹時血糖が低下したと報告しています。なお、接地群では24時間後に糖尿病薬とACE阻害薬が中止されています。原著論文の実験4・表6に記載された条件です。
結果を読む際に押さえたいこと
薬の変更を含む研究であり、「同じ治療を継続して接地だけを加えた場合」の結果とは区別して読む必要があります。また、72時間の空腹時血糖の観察から、長期の血糖管理やHbA1c、合併症への効果まで決めることはできません。
この論文の手順は、自分で薬を減らすための方法ではありません。服薬・注射・受診は主治医の指示に従い、アーシングを理由に自己判断で中止しないでください。
協会として注目する可能性
日本アーシング協会は、アーシングを日々の健康づくりに取り入れる価値を前向きに考えています。今回の研究は、睡眠や体感の話に加え、血糖という測定指標でも接地との関係を調べた点に意義があると受け止めています。
協会として今後確かめたいのは、治療条件をそろえた比較や、より多くの人を長期間追跡した場合にも変化が見られるかです。これは協会の研究への期待であり、本研究で実証された内容とは区別しています。
取り入れる際は、足を守れる方法を相談する
糖尿病のある方へ、一律に屋外での裸足歩行をすすめることはしません。米国国立糖尿病・消化器病・腎疾病研究所(NIDDK)は、足のけがに気づかない場合があるため、室内でも裸足を避けて足を保護するよう案内しています。NIDDKの足のケア情報をご確認ください。
アーシングに関心がある方は、足の状態や治療内容に応じて、足を傷つけず無理なく取り入れられる方法を主治医と相談してください。
体験談と研究を分けて読む
協会サイトには、食事の見直しを伴うHbA1cの体験談も掲載しています。生活条件が異なる個人の記録と、今回の実験結果を分けて読むことで、それぞれの情報を活かせます。
出典
Sokal K, Sokal P. Earthing the Human Body Influences Physiologic Processes. The Journal of Alternative and Complementary Medicine. 2011;17(4):301–308. doi:10.1089/acm.2010.0687(実験4・表6)。
本記事は研究情報の紹介です。特定の治療効果を保証するものではありません。
